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「辞めたい」と思った時こそ、自分と向き合うチャンス

【第6回】佐藤勝人 快刀乱麻を断つ 仕事と人生に役立つ実践的問答 ——「辞める前に、まずは自分を鍛えてみないか?」より

「辞めたい」と思った時こそ、自分と向き合うチャンス

「この会社、自分に合っていない気がする」「やりがいが感じられない」「思っていた仕事と違った」──そう感じたことってありませんか? 実はそれ、多くの若手社員が一度は通る悩みです。家業に入った私でさえそうなのだから、誰しも自分の将来に不安を抱えながら働いているものです。そして、「辞めようかな」と考える瞬間もあるでしょう。

ですが、そこで一度立ち止まってほしい。「いま、自分は何のために働いているのだろうか?」「この経験から、自分は何を学ぶべきなのだろうか?」。そう自分自身に問いかけてみるといい。 あれだけの才能を持ったMLB大谷翔平選手ですら、高校時代から「目標達成シート」を使って、明確な将来像を描いてきたといいます。彼が特別なのはこうなりたい自分に向かって、日々自らを磨き続けたという点です。これがまさに「修養」なのです。修養とは自分の人格・考え方・姿勢などを、日々の積み重ねで高めていく生き方であり、ただの自己啓発ではなく、〝生きる姿勢そのもの〟といってもいいでしょう。アイツが、コイツがと人のせいにせず、感謝を忘れず、謙虚に努力を続ける姿勢は、すべてが修養の積み重ねによるものだということです。

それは私たちの仕事も同じです。最初から「やりがい」や「理想的な仕事」が与えられることは、そう多くありません。むしろ、「この仕事に意味はあるのか?」と感じた時にこそ、与えられた仕事の中で自分なりの目的、意味や価値を見つけていく力こそが自信を伸ばすための軸となるのです。

よく「この会社では成長できない」と言う人がいます。しかし、自分から学ぼうとしなければ、どこへいっても成長できません。会社がチャンスをくれない? 上司が教えてくれない? ならば、自分からチャンスをつくって、自ら手を挙げて学びにいけばいいのです。これは決して精神論ではありません。成長する人とは、自己変革させて自らの行動を変えていくこと。環境を変える前に、自分との向き合い方を変えているのです。

もちろん、自身の将来設計を持った目的のある早期退職ならば悪いことではありません。キャリアを積むための転職は立派な選択肢のひとつです。ただし、「逃げ」で辞めてしまうと、いくら環境を変えても、また同じところで同じ壁にぶつかることになります。 「いまの会社で、自分はどこまでやれるのか?」「まだやれることがあるのではないか?」。そう考えてみることが、成長への一歩になるのです。

これは笑い話になりますが、こんな相談を何度も受けたことがあります。「上司がバカだから部下である私はつらい」という話。それに対して、私は「上司が立派ならばキミはいくら頑張っても上司を超えられない。けれども、キミが言うように本当に上司がバカならばさっさと抜きなさい。それをトップは望んでいるはず。それができないのであれば、キミも同じだ」と。いまいる場所で自分を鍛えることが、自分を高めるための「土台づくり」。目の前の仕事に目的を持って生きること。その積み重ねが、自信ややりがいに繋がっていくのです。

「辞めたい」と思った時こそ、自分と向き合うチャンスだよ。 Don’t miss it

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