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69カ月連続で遅刻している遅刻魔部下の話

WEBchichi連載
「快刀乱麻を断つ」よりー

職場はチーム

読者の皆さんはどう捉えるかわからないが、私の部下には超大物がいる。お客様には絶大な信頼を得ているが、社内ではナント69カ月連続で遅刻している課長さん。その彼が、いよいよ心改めて、ここ3カ月は遅刻していないらしくホッとした。

先日、その彼をつかまえて「遅刻魔くん」と呼んだ。すると彼は「今は遅刻していないです!」「そういう誤解を生むような呼び方やめてください!」とムキになって言い返してくる。流石に超大物。勿論、今のこの状況だけを聞けば、どう考えても私が嫌味な上司でパワハラになり兼ねないため、ここで改めて糺してあげることにした。その内幕より……。

キミがこの3カ月遅刻しなかったのは大いに認めるし私も嬉しい。遅刻に対して心改めようとしていることが、ようやく伝わり、そこを認めているから「遅刻魔くん」と、愛嬌たっぷりで呼んだのだが、まだキミはそれを理解していないようだ。キミの周りの人の心の中や仲間の気持ちを少し教えておくね。

キミは69カ月連続遅刻の後に3カ月連続遅刻していない。要は「72分の3」。その割合で遅刻していないということだ。それをわかりやすくシェアの法則に則って説明するならば、4%だ。マーケティングに詳しいキミならよくわかるだろう。キミの自己評価が高いことは認めるけれど、会社には多くの仲間がいる。その仲間のマインドシェアも忘れちゃだめだ。他者評価では4%の非存在シェア。そこにキミの自己認識と他者認識の大きなズレがあることに気づいてほしい。

そして、変わろうとしていることが、キミにとっては特別なことであっても、他者にとっては特別なことでも何でもなく、みんなが厳守している当たり前のこと。キミが認めてほしいというアピールもわからないでもないが、キミ自身の捉え方や認識が大きくズレている。それが内部に対する甘えということだ。

では、どうすれば認めてもらえるのか? それは影響シェア11%を超えた時に、初めて他者に影響を与えるわけだから、それが一つの目安じゃないだろうか。ということは、あと6カ月、計9カ月連続で遅刻しなければ、キミ自身が仲間の心に貼り付けたレッテル、69カ月も仲間に迷惑をかけてきた愛称は、仲間の意識から自然と外れるんじゃないのかなぁ。

自己主張も大切だけど職場はチーム、外部ではキチンとしていて評価も高いのだから、内部でも仲間を気遣える人格者になってほしい。 

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