優秀なリーダーは評価されることを目的にしない


WEBchichi限定連載
【第8回】佐藤勝人 快刀乱麻を断つ 仕事と人生に役立つ実践的問答 ——「優秀なリーダーと馬鹿なリーダーの違い」より
組織というのはトップの器以上に伸びないことは誰だって知っている
経営者として、また講師としていくつもの企業に関わってきた中で、気づかされたことがある。どの会社でも組織でも同じような現象が見受けられたのだ。それは〝馬鹿なリーダー〟というのは、どうしても自分より劣る部下を選ぶ傾向にある。その理由は簡単だ。自分が上に立っていることを実感し優越感に浸り、安心したいらしい。だから部下を育てることに関しても興味が薄く、むしろ部下が成長して、自分の立場を脅かすようなことがあれば、それを潰す方向に動くのだ。
彼らにとってのゴールとは自己保身であり、会社や組織の成長ではない。無意識にそういう動きをしていることが問題だ。それでは何も変わらない。組織も会社も、社会さえもよくならない。
一方で、〝優秀なリーダー〟とは、まるっきり違う。自分より優秀な人間を見つけ、迎え入れ、その力を信じて任せる覚悟を持っている。もちろん、自分の地位が危うくなるリスクだってある。でも、優秀なリーダーはその程度のリスクにはびくともしない。なぜなら、彼らの目的は自己保身ではなく、 「自分たちの能力を活かすこと」「組織全体をもっと成長させること」「チームで結果を出すこと」「社会に対して本気で貢献すること」。そういった目的が明確だからだ。
だからこそ、優秀なリーダーには必ず前向きな「覚悟」と「信念」がある。自分の立場を守ることよりも、仲間を信じて託すことに価値を置く。ミスを恐れて行動しないのではなく、失敗すらも組織の成長材料に変える胆力がある。そして何より、部下の目の色が変わる。なぜなら、自分を信じて任せてくれるリーダーに出会えた部下は、成長することに本気になれるからだ。
任される喜びは、やらされる苦痛とはまるで違う。 いまこそ、私たちは問われていると思う。あなたは、自分の保身を優先して、組織の足を引っ張る〝馬鹿なリーダー〟であり続けたいのか? それとも、仲間の可能性を信じて任せ、組織を一歩も二歩も先へ押し上げていく〝優秀なリーダー〟を目指すのか? 未来を変えるのは、あなたの覚悟次第だ。
一度や二度の失敗ぐらいで諦めることはない。その失敗こそが人間としての器を大きくさせているのだから。優秀なリーダーとは、評価されることを目的にしない。仲間の成功を自分の成功だと信じ、孤独を受け入れながらも、背中で語れる人間であることだ。それはいつの時代でも変わらない。 Don’t miss it
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