『商業界ゼミのない2月なんて』


『商業界ゼミのない2月なんて』
2,000名を超える受講生
初登壇は2004年
“基調講演”は毎年
渥美俊一氏が担当していた
チェーンストア理論
商業の社会的意義
ハッキリ言ってシビレた
これ以上ない衝撃だった
「日本の商業を変える人間になりたい」
心の底から奮い立たされた
⸻
当時の社内は
100名の販売員のみ
幹部社員はゼロ
それに対して渥美氏はズバリ言った
「販売員を幹部に育てるのは無理
キミのやろうとしていることは無意味
ただ時間の無駄だ」
――無意味
迷った
本当に迷った
だが
うちには販売員しかいない
彼らを育てるしかない
私は渥美氏の言葉を無視し
一人一人と向き合った
店長たちを集め
幹部育成に挑戦し続けた
⸻
あれから22年
いまの働き方改革
人事評価制度
組織設計を考えると――
当時の渥美氏の指摘は
至極真っ当だった
理論は時代を超えていた
だが
私の実践も
決して無意味ではなかった
なぜなら――
理論を現場で実証し続ける
「商業経営コンサルタント」という
立ち位置を得たからだ
理論か現場か
その二項対立ではない
理論を理解し
現場で検証し
また理論に還元する
それが私の役割だった
⸻
あの衝撃から15年後の
2019年2月
渥美俊一氏亡き後
『商業界ゼミ』“基調講演”を
佐藤勝人が務めさせていただいた
壇上に立ちながら思った
あのとき
「無意味」と言われた挑戦
私にとっては
無意味ではなかった、と。
『商業界ゼミのない2月なんて』
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